2004年12月06日

魂の燃ゆるままに

紘矢・亜希子の自由気ままに2004年12月6日から

亜希子さんが20世紀初頭の舞踊芸術家、イサドラ・ダンカンについて触れられています。

さて、おととい、六本木の国際文化会館で、「イサドラ・ダンカンへのオマージュ」と言う集いがありました。イサドラ・ダンカンは二十世紀初頭に、魂を体で表現する手法としてのダンスを初めて編み出した女性です。いま、私たちが楽しんでいるスピリットダンスも、もとをたどって行くと、イサドラにたどり着きます。

今年、「魂の燃ゆるままに」と言う題名で、イサドラの自伝が冨山房から発売されました。私が翻訳させていただいています。この本の出版記念会で踊ってくださった佐藤道代さんが、先生のジーン・ブ
レシアニさんをニューヨークからお呼びして、イサドラに関する講演会やダンスの公演をなさったのですが、その一つがこの集まりでした。

佐藤さんの踊りも素晴らしいですが、先生のブレシアニさんの踊りはさすがです。彼女はふくよかな体をチュニックと言うのでしょうか、絹でできた薄い衣装につつんで、イサドラが100年前に振付けた踊りを踊りました。多分、イサドラの踊りもこんなだったのだろう、という感じでした。ちょっと見ると、足を高く上げるでもなく、素人ではできないようなターンや身もこなしもないように見えます。私でも踊れそうな感じですが、やはり、難しいのでしょうね。特に、魂から発する踊りにするには、修練が必要なのかも知れません。

最後に私には意外なことが起こりました。すべてのプログラムが終わり、コートを着て帰ろうと思った時、佐藤さんが「山川さんはいらっしゃいますか。前にいらしてください」とおっしゃったのです。そして、私が前に出て行くと、イサドラの本の翻訳者として紹介してくださって、素晴らしいゆりの花束をいただきました。私の方が彼女に花束を持って行くべきだったのに。いま、そのゆりの花が私の横で馥郁たる香りを放っています。真っ白なゆりの花、まるでイサドラの魂のようです。

イサドラの本を訳して、彼女と私と、全然違うのに、どこかで繋がっているようなとても親しい気持ちがあります。いま、「ダビンチコード」を読んでいますが、この本のテーマは女性の復活、真の心の故郷としての女性性です。イサドラはまさに女神の一人だったと思います。そして、当時のヨーロッパで、女性の持つ素晴らしい創造性と力を発揮したものの、やはり、荒荒しい時代の波に飲みこまれていった女性とも言えるのかも知れません。

類まれな女性だったイサドラの踊りが今もなお、人々に踊り告がれているのは、彼女がダンス学校を作って子供達を教育したからです。今年、それもこの12月は、彼女がはじめてダンス学校をドイツで
作ってから、ちょうど、100年目です。その100年記念に、イサドラの自伝を発行し、ダンスも見ることができて、とても幸せです。

以上メルマガから引用



魂の燃ゆるままに—イサドラ・ダンカン自伝
イサドラ・ダンカン(著)山川亜希子・ 紘矢(翻訳)
出版社: 富山房インターナショナル

投稿者 Dory : 2004年12月06日 21:37
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