その翌日に目が覚めたのは夜、病院のベッドの上だった。
手足が縛られ、意識が朦朧としていた。 手には点滴。「なんでここにいるの」というのが第一声だったと思う。弟がその理由を説明してくれた。「ああそうなんだ」思ったあと、不思議にも安堵して再び眠りについた。
ナースが夜中に何度もぼくの耳元で大声で聞いた「名前は」「ここはどこですか」。他の患者にも同じようにしていた。そういう意味ではよく眠れていなかったのかもしれない。
どこかが痛かったという記憶は実はない。 でも僕は「痛い痛い」を連発していたそうだ。鎮痛剤と点滴で痛みを押さえていたのだった。
どうも病気といわれるものになったから入院していたのだが、検査しても病気の起きた場所がわからない。ドクターと話し合った結果、数日後に再検査をしてからどう対処するのかを決めることになったのだと弟が説明してくれた。 そうなんだ、とだけ僕は思った。
タロットカードで運命の輪というのがある。あとになってこの年のカードが運命の輪だったことを知った。 病気は僕の生き方を大きく転回させた。
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Author:SIUSAN
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