なにがおきたかほとんど覚えていない。でも僕は生きていた。
検査が行われたらしい。その夜弟と妹がきて「検査の結果がでて、問題の場所らしきところが特定できたので明日の夕方手術することになったよ。でも先生の都合次第だけど。」と教えてくれた。
次に覚えているのは手術前。 もうすぐだからと起こされた。筋肉注射をされあっというまに眠りに落ちた。
頭が痛くて目が覚めた。かさかさ、かたかたと言う音と男と女の会話が聞こえる。深刻でもなく、普通のトーンの会話だった。そして僕は手足を縛られていた。 目を開けるのは怖かった。「頭がいたんですけど」と声に出した。でも何の反応もなかった。もしかするとこれは夢なのかもしれないと思った。今度は少し語気を強めて「頭が痛いんですが」といった。 人気が近づいてきて腕を持ち上げチクとなにかを刺した。 すぐに意識が朦朧として再び眠りに落ちた。
6月4日だった。日韓主催のワールドカップが開始したすぐあとだった。
あとになって、僕はこの日を第二の誕生日セカンドバースディにすることにした。
これから2ヶ月ほど入院生活は続く。
(次回から第二章へ)
------------------------------
Author:SIUSAN
心地よく、快くそして楽しく
Mail:siusan@jcom.home.ne.jp
HP:Amphisphere of Life