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2004年07月13日

II-(1)神の家で

フランス語で病院を表す神の家。その名の通り、青天の霹靂で運び込まれたその場所では、今まで感じたり考えたりしなかった感情や見方を得ることになった。

商売をしている両親は店が終わるとほぼ毎日見舞いに来てくれた。超多忙な妹は仕事の合間を縫ってきてくれた。3人の子育てをしている弟も毎日来てくれた。

それまで争いなどがない仲良しの家族だったが、心のうちを表現するきっかけをつくったのは
このときだった。

ぼくは驚くほどの速度で回復していた。手術の3日目には鎮痛剤の回数を減らし、翌週には車椅子、歩行器、そしてそれもなしで歩けるようになっていた。自分の回復力に自分で驚嘆していた。

苦しかったのは弟がぼくがずっと向き合わなかった感情に触れる話をするときと、親がくると、家で休んでいてくれればいいのに、心配かけて申し訳ないという気持ちで重苦しくなった。

快調に回復していった3週目くらいに大きなめまいを覚えた。3度くらいおきた。病気の再発かととても恐れた。主任の看護婦さんからは、病棟以外への出入りを禁止された。

具合がよくなるにつれて病室を移った。そこではたくさんの人たちと出会い、お世話になった。
心から感謝をしたのはそのときが初めてだったのかもしれない。それは家族を含めて。

その2ヶ月はぼくが人に甘えられなかったことをしてもいいと許可したことと、家族との関係の再構築、そして今までの考え方や生き方の見直しの時だった。

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Author:SIUSAN
心地よく、快くそして楽しく
Mail:siusan@jcom.home.ne.jp
HP:Amphisphere of Life


 

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