ぼくが入院中に女神山のたまちゃんから返事がきていた。
キャンセルがでたのでマイケルローズのリトリートに参加できますと。
入院中新聞やテレビを禁じられていたが、余りにも不要な情報が氾濫していることで
自分が振り回されていたことがよくわかった。 退院してからも、自分がほしくない
情報が勝手に入ってくるがいやだった。メールもつい中毒になるので、3日に一度
見ればいいほうだった。開いても読まないメールもあった。
リトリートまで一ヶ月くらいのときにそのメールに気が付いた。申し込んだのが倒れる
直前で退院の後に空席がきたということに何か偶然を感じていた。
母の手術は静かに終わった。家族全員で入院のために送っていった。手術当日は妹
が付き添い、父、弟、ぼくは父の店にいた。病理検査の結果は悲観的なものではなく、
ぼくは胸をなでおろした。
10月の最初に台風がきた。
僕は退院後一人ではじめての外泊になることに恐れを抱いていた。
予定の日は大雨で、出かける気にならなかった。何かをはじめるときにたじろぐ癖は、
いつもその言い訳を探していたのだ。翌日とても晴れた。それでもなかなか心が軽く
は動かない。今思えば、「ぼくはそこにいっていいのだろうか」と家族に遠慮していた
のだった。
送れて到着した。晴天だった。足元は大雨のあとで滑りそうだった。
ガイヤホールに着いたときには午後のワークも終わりでみんな瞑想していた。
中に入る勇気が無くて、ぽつぽつと出てくる人に話し掛けようとしていた。
ホールから出てくる人は前を通り過ぎていった。 なかなかきっかけがつかめない。
一人で出てきた小柄な女性に勇気をもって話し掛けた。
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Author:SIUSAN
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