助産院での2日目は、赤ちゃんの入浴からはじまりました。
「自分でお風呂にいれてみる?それとも見てる?」と先生に聞かれ、
まだ抱くこともこわごわだった私、先生にお願いすることにしました。
まずは、先生が赤ちゃんの洋服を脱がせてあげると・・・
それはそれはすごい赤ちゃんの泣き声!
オムツがえよりすごい声です。
オムツがえにしろ、洋服を脱ぐにしろ、赤ちゃんは
寒いのがきっとイヤなんだろうなぁ・・・と思いました。
でも、お風呂に入って少しすると泣きやみました。
あったかいお湯の中で、足が次第にする〜っと伸びてきて、
顔の表情もやわらぎ・・・なかなか気持ちよさそうでした。
あぁ〜よかった、よかった!
そう思ったのもつかの間、お風呂から出るとふたたび、
んぎゃーーんぎゃーーと泣き叫んでいました。
そうだよね、外は寒いから泣きたくなっちゃうよね。
とはいえ、こんなちっちゃな体から、
いったいどうしたらこんな大きな声が出るのやら??
お風呂の次には、おっぱいのあげ方について教わりました。
抱き方、おっぱいのくわえさせ方、おっぱいをあげる時の姿勢など
について、実際にやってみながら。やってみたけど、何だか
おぼつかない手つき。実践あるのみなのだろうなぁ〜と思いました。
「ここしばらくは、赤ちゃんが頻繁におっぱいをほしがると
思うけれど、ほしがって泣くたびに、おっぱいをあげてね。
おっぱいは、最初はなかなか出ないと思うけど、
赤ちゃんが吸えば吸うほど出るようになるのよ。
だから、根気よく吸わせてあげてね。」とのこと。
たしかにそのあとは、一日中、赤ちゃんが泣いては
おっぱいをあげて・・・の繰り返しでした。
おっぱいを吸うことに慣れていない赤ちゃん、
そして、おっぱいをあげることに慣れていない私。
それでも赤ちゃんは必死におっぱいに吸いついてきます。
すごパワーです!!おっぱいは赤ちゃんのライフラインですから
当然なのかもしれませんが、それにしてもすごい勢いです。
そんな赤ちゃんも、夕方ごろには疲れちゃったのか、
おっぱいをあげても何してもままならない感じで
ぐじゅぐじゅ〜と泣き出しました。
ずーっと慣れないことをしてたから、さすがに疲れちゃったのかな?
そう思って、赤ちゃんの頭とハートにレイキをしました。
そしたら赤ちゃんがすこし落ちついてきたようでした。
さらに、肝臓とおへそにもレイキをしました。
(肝臓は胎便がよく出るように、そしておへそはへそのをを
切ったときから気になっていたので、お産当日から
暇をみては手を当てていたのです。)
手を当てていたら赤ちゃんはすやすやと眠りにつきました。
すこしのあいだ、私も休むことができました。
夕食を食べたあと先生がまたお部屋に来て、こんなことを言いました。
「今日の夜は覚悟しておいてね。ひっきりなしに赤ちゃんが
おっぱいをほしがるけれど、とにかく吸わせるようにしてね。
さっき教えた姿勢(座った姿勢)であげるのが本当はいいのだけど、
私は“いいかげん”でいいと思うのよね。自分が疲れちゃったら
寝ながらあげてもいいし。これからもそうだけど、子育ては
“いいかげん”が一番よ。自分が無理することなく、
“ほど良い加減”でやるのが大切。」
前日の夜といい、この日といい、先生がお部屋に来て「今日の課題」
を出して、夜のあいだ、赤ちゃんと私のふたりでそれを実践する・・・
まるで“ふたりだけの集中合宿”のようだなぁ〜!!と思いました。
さぁて、今日の夜の課題は手ごわそうだぞぉ〜!!
赤ちゃんがいる人から、「夜、ほとんど眠れない」と
よく聞くけれど、きっと、それね!と思いながら・・・
赤ちゃんは、昼間よりさらにパワーアップして、首をぶんぶんと
振りながらおっぱいに向かってかぶりついてきます。
こんなに首を振っちゃって・・・首はまだすわってない
はずなのに、大丈夫なんだろうか?!と思うほどの勢い!!
そして、休むことなく、またすごい勢いでおっぱいを吸います。
でもまだおっぱいがほとんど出てないんだろうなぁ・・・
しばらく吸ってはむずがって泣くのだけど、
また何度でもトライしてくるのです。
このちっちゃな体でこのパワー!!
なんてすごいんだろう!!と思いました。
座ってずーっとおっぱいをあげていたせいか、お産のときの
傷がじわーーっと痛んで、しまいにはズキズキしてきました。
ほんとは“あぐら”のほうがラクなのに、傷があたって痛いので
あぐらもかけず、ずーーっと正座なので足もじんじんしてきました。
赤ちゃんもこうして必死にがんばっているんだから、
私もがんばりたい。でも、この痛みが・・・
うーーーん。この痛みすらなければ
もうちょっとがんばれるのにぃ。。。
でも、そんなこと思ったって仕方ありません。
そうだ!先生の言ってたように、寝ながらあげてみよう。
そう思って、横になり、寝ながらおっぱいをあげてみました。
ふ〜ぅっ。やっと体がラクになったぁ〜!
傷をかばうために、力が入っていたのか、布団に
横になったとたん、ふわ〜っと全身の力が抜けていきました。
でも、それももつかのま、慣れない私の姿勢が悪かったのか、
赤ちゃんはとってもおっぱいが吸いずらそうで、すぐに嫌がって
泣き出してしまいました。
しょうがない。よいしょっ!と重い腰をあげて
また座っておっぱいをあげることにしました。
意識がもうろうとした私の心の中に、ふっと、
「夜明けの来ない夜はない」という言葉が浮かびました。
いやいや、そんな大げさなことじゃないでしょう!と思いつつ、
そんな言葉が浮かんじゃったことが何だか可笑しく思えました。
限界を通り越して、ふっと気が抜けたのかもしれません。
そして途中、こっくりこっくりと舟をこぎつつも・・・
気づいてみると、うっすら外が明るくなってきました。
そうです!やっと朝が来たのでした〜!!
「ほとんど眠れない」どころか、
この日の夜は、「まったく眠れない!」でした。
いやいや、受験勉強でも、一睡もしなかった日なんてなかった私。
(ダンスでオールナイトはあったけど・・・それ以来かな??)
よくやった〜!!と自分で自分を褒めたくなりました。
これも、かわいいかわいい赤ちゃんとの共同作業だからこそ、
できたことなのでしょう、きっと。
(次回へつづく)
byゆき