うちの夫(つまり“ぶち”のことですが)は、
普段なかなか怒りません。いつもだいたいニコニコしています。
それはとてもすばらしいことで、そのおかげで
家の中がとても明るく楽しい雰囲気で満ちあふれているのですが、
ケンカしたときにはちょっとばかり、いつも困っていました。
ケンカするといっても、だいだいは私が一方的に怒っているだけ。
私は怒りをすぐストレートに口に出してしまいます。
「〇〇だから、腹が立つ〜〜!!」とか
「私はこう思うのよ〜〜!」
「どうして〇〇なのよ〜!!」とか、
ストレートに言うことが良いと思っているわけでもないのですが、
とにもかくにも、思ったらすぐに口に出さずにはいられないのです。
一方夫は、怒っているという気配はじゅうぶんに感じられるのですが、
(“ふぐ”のように、怒りでぱんぱんに身体がふくれあがって、
おまけに、湯気のようにもやもやしたものが立ち上っているので
怒っている、というのはよくよく伝わってきます)
はっきりそれを口にだして言わないのです。
それが困ったもので、私は夫が何を考えているのか
分かりません。だいたいの予想はついたとしても、
夫と私では考え方も感じ方も違うので、
それが合ってるかどうかも分かりません。
怒っている最中に話すと、だいたいお互い冷静に話せないので、
いったん距離を置いてから、どうして怒っていたのか?
夫に聞いてみる・・・というのがこれまででした。
そうすると、夫が怒ってから、理由を聞けるまでのあいだの
時間は、何だかもやもやした気持ちのまんま。
どうして怒ってたのかなぁ・・・?
私が悪かったのかなぁ・・・?
いくら考えてみても、はっきりしなくて、
とても気持ちの悪い時間でした。
「怒っているなら、はっきり言ってくれたほうがどんなに
ラクかわからないよ。お願いだからはっきり言ってくれる?」と
何度も夫にお願いしていました。夫はどうやら、怒りを
そのまんまストレートにぶつけるのがあまりよくないと思って
いたようで、それからもはっきりしない怒りが続いていましたが・・・
とうとう昨日、夫がばしっと怒ったんです!!
昨日は、風邪気味なのか、わたしは朝から頭が痛くて、身体じゅうも
重くって、ちょっぴり辛かったのですが(もう今はすっかりよく
なりましたが)朝ごはんを食べ終わるとすぐに光希が、外に行きたい!
行きたい!とせがむので(夫はまだそのとき寝ていました)仕方ないな〜と
外に出かけて、思いっきり元気な光希といっしょに遊んで帰ってきたところ、
夫はパソコンにむかって、なにやらぱちぱち打っていました。
私は私で、くらくらしつつも、いそいでお昼ご飯のしたくを・・・と
せっせと台所で作ってたら、光希がまた、遊んで!遊んでモード。
ちょっとまっててよぉ〜〜〜と言いつつ、急いで支度するのですが、
光希はだんだん、わんわんぎゃぎゃん言ってきて・・・
頭はがんがん痛いし、支度もはかどらないし・・・で
私もヒステリックにどなったりしちゃいました。
すぐそこにいるんだから、夫が見てくれればいいのにぃ〜〜〜!
と思いつつ、余裕ないときって、「見ていてくれる?」の
その一言も言えず・・・
光希がもうどうしょもない状態になってから、ようやく夫が
光希を散歩に連れてゆこうとしてくれたのですが、
夫も夫で、何だかとてもイライラしている感じ。
そんな態度なら、無理して行ってくれなくてもいいってば〜!
と腹がたったのと同時に、とうとうわたし、感極まっちゃって、
「こんな状態になる前に、もっと早く助けてよぉ〜〜〜!!
頭痛くて、もうくたくたで、どうしょもないのよ〜わたし〜〜!!
×〇▽%*$*¥・・・・」
と、自分でも言ってることが何だかよく分かりませんでしたが
なきながら叫んでました。
ただならぬ気配を感じたのか、光希が「おっぱい!ねんね!」と
言い出しました。おっぱして寝たいというのです。
光希には何だか申し訳ないな〜と思いつつ、おっぱいを
あげていると、どうやら眠かったようで、うとうとしてきました。
・・・と、私の背中ごしに、夫の大きな声が!
「助けようと思えば、いくらだって助けられるさ〜!!
でもじゃぁ仕事は、いったい ど・う・し・た・ら
い・い・ん・だ・よ〜〜〜〜〜〜!!」
夫があんなに大きな、ドスのきいた声で言ったの、
私はじめて聞いた気がします。
その大きな声を聞いたとたん、私の中で、
すーーーっと何かが引いていきました。
それまでの、煮えくり返るような怒り&悲しいモードが、
一気にすーーっと落ち着いてしまったのです。
な〜んだ、夫も余裕なかっただけなんだ〜〜〜!!
そんなに忙しいって、わたし、よく分かっていなかったので、
そうと分かったら、す〜〜っかり腑に落ちてしまったのです。
自分でも驚いたほどでした。
「な〜んだ、ゆうちゃんも忙しくて余裕なかったんだね〜!
怒っちゃってごめんね。そうかそうか〜、お互い、
余裕なかっただけなんだね〜〜」
そう言おうと思ったのですが、夫がまだかなりぷんぷんモード
だったので、ひと息おいてから言おう、と思いました。
すると夫はばた〜〜ん!と大きな音をさせて
外に出ていってしまいました。
きっと、ひとり、冷静になる時間をつくるんだな・・・
そう思ってしばらく待ってました。
すると少しして、夫が帰ってきました。
しばらく切らしていたティッシュとトイレットペーパーを買って
きてくれたようです。
「あ、買ってきてくれたんだ〜〜〜ありがとう!」
すっかり怒りがおさまっていた私は、すぐに言えました。
夫も夫で、怒りがおさまっていたらしく、すぐに普通の会話に戻りました。
「それにしても、今日はがつんと怒ってくれたね〜〜!!」と言うと、
「それのほうが、ゆきさん、いいっていうから・・・」と夫。
「いや〜〜〜!ほんとに不思議なぐらい、すぐに私、怒りが
おさまっちゃってサ〜〜!自分でもびっくりよ〜〜!!
怒鳴ってくれたおかげで、ほんと、すっきりしちゃったよ〜〜。」
本当に、イライラぷんぷんを長い時間引きずっていた
今までの日々がウソのように・・・
すっきりさぱりしちゃった出来事でした・・・☆
あーねらのHP→ http://www12.plala.or.jp/anela/
なまけもの読書会のメルマガ 第127号から転載